喜多先生からグローバリゼーションの功罪の起稿の連絡がありました。
簡単に丁寧に解説してあったので一部ご紹介させていただきます。
グローバリゼーションの功罪
2020年12月14日
喜多忠文
グローバリゼーションとは「社会的あるいは経済的な関連が、旧来の国家や地域などの境界を越えて、地球規模に拡大して様々な変化を引き起こす現象」(Wikipedia)である。経済的な関連を端的に言えば「儲かるところを求めて地球上を動き回ること」であり、求めるものは「安くつくることができる場所」「市場」「金融、為替、証券等のお金」である。一方でグローバリズムとはそのグローバリゼーションを積極的に進展させようとする思想のことである。最近アメリカの大統領選挙があったが、暴言癖があり国際協調を軽視するトランプ氏になぜあれほどの岩盤支持があったのかというのは、グローバリズムと反グローバリズムの戦いであったと理解すれば分かりやすい。トランプ氏の主な支持層である白人労働者層はグローバリズムが自分たちを貧しくさせていることを理解していて、「アメリカファースト」を唱えるトランプ氏を熱心に支持していたと考えられる。「アメリカファースト」やEUでの「ブレグジット」、そして他のヨーロッパ諸国での移民排斥を訴える極右といわれる右派政党の躍進はどれも反グローバリズムの高まりを象徴している。
1990年代以降、EUの誕生、自由貿易の礼賛、規制緩和、緊縮財政、移民の受け入れなどグローバリズムに沿った政策が各国で取られてきた。グローバリズムは全てが善であるかのように言われ、政府はそれに沿った政策を推進し、マスコミもその方向が正しいという記事を書き続けてきた。それがここにきて問題が顕在化し、反グローバリズムの波がうねりのように起こってきているのである。
私は長年日本の国内外でビジネスの現場を経験してきた。また企業リタイア後は同志社大学大学院の客員教授に就任する機会を得、グローバル人材育成論などを担当してきた。そのような経験をもとにグローバリゼーションについて考えてみたい。
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私は1998年に香港に赴任し、2000年にはその裏側の中国広東省佛山市に現地間転勤し2005年までをパナソニックグループ関係会社の社長として過ごした。その後も年間に4、5回中国を訪問し、友人との情報交換や企業の支援を行ってきた。今年はコロナで行けなかったのが残念である。中国に赴任するまでは出張でフィリピン、タイ、香港等に行ったことはあったが、外国に住むのは初めてであった。住んでみると日本との違いがよく分かるし、更に日本の素晴らしい点がよく見えるようになった。ここからは私が7年間過ごした中国での経験も踏まえて話を進めていきたい。
グローバリゼーションの波にうまく乗った中国
パナソニックのグローバル対応
発展途上国がグローバリゼーションの恩恵を受けるための条件
グローバリゼーションの「功(メリット)」
グローバリゼーションの「罪(デメリット)」
日本文化で後世に残したいもの世界に広めたいもの
の表題で書かれています。
今からグローバル展開しようという意思のある企業様にとっては非常に参考になる論文です。
喜多先生にはブログ公開をお願いしときました。
もうすぐコロナの緊急事態宣言が解除されます。
また皆さんにいい商品をお届けする活動を再開致します。